[2021/10/2 REMOTE_ADDRについて追記]
無料トライアルを使って CORESERVER の V1 と V2 を確認したメモ。
公式ページに載っているようなのは省略して、自分の知りたいことを中心に調査、記載。
さくらのレンタルサーバは契約中のスタンダードプランの情報を参考に記載。(2018年にPHPモジュール対応サーバへ乗り換え)
言うまでもないが、以下は2021/9月現在の情報であり、仕様変更、割り当てられたサーバにより状況が異なる可能性がある。また、CORESERVERは無料お試し期間での調査内容で、お試し中はリソース制限ありとの説明もあった。
V1 (CORE-A) | V2 (CORE-X) | さくら Std. | |
ディスク | 400GB | 300GB | 100GB |
1年契約 | 5,238円 | 6,338円 (4,710円) ※1 |
5,238円 |
CPU | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2660 v4 @ 2.00GHz 56 processors = 2 sockets x 14 cores x 2 threads |
AMD EPYC 7502 128 processors = 2 sockets x 32 cores x 2 threads |
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2650 v3 @ 2.30GHz 8 processors ※2 |
メモリ | 378 GB | 1,007 GB ※3 | 48 GB |
バックアップ | 有料 7世代 150円/月 |
3世代 | 8世代 + ステージング環境ひとつ |
OS / uname | GNU/Linux 4.4.0-208-generic #240-Ubuntu SMP Thu Apr 1 11:08:43 UTC 2021 | GNU/Linux 4.18.0-305.lve.el8.x86_64 #1 SMP Thu Jun 17 07:58:43 EDT 2021 | FreeBSD 11.2-RELEASE-p14 #0: Mon Aug 19 22:38:50 UTC 2019 |
プロセス (top / ps) |
全体参照 |
自分のみ |
自分のみ |
ssh | 鍵なしOK 要接続元IPの有効化が必要
|
鍵必須 | 鍵なしOK 国外IPフィルタ emacs あり |
cron | 最小間隔1時間 | 特になし? | 設定10件 |
Web / PHP | Apache2.4 FastCGI |
LiteSpeed 6.0.7 LSPHP ※4 |
nginx + Apache2.4 mod_php |
which php ターミナル上のデフォルトphp |
/usr/local/bin 7.1.33 (cgi-fcgi) ※5 |
/usr/local/php74/bin 7.4.21 (cli) |
/usr/local/bin 7.4.21 (cli) |
ImageMagick | – ※6 | 3.4.4 | 3.4.3 |
DB | 5.7.33-log MySQL Community Server (GPL) localhost接続 charset: utf8 |
10.4.20-MariaDB-cll-lve MariaDB Server localhost接続 charset: utf8 |
5.7.32-log MySQL Community Server (GPL) DB専用サーバ※7 utf8mb4 指定可能 |
curl | curl 7.29.0 (x86_64-redhat-linux-gnu) libcurl/7.29.0 NSS/3.53.1 zlib/1.2.7 libidn/1.28 libssh2/1.8.0 | curl 7.61.1 (x86_64-redhat-linux-gnu) libcurl/7.61.1 OpenSSL/1.1.1g zlib/1.2.11 brotli/1.0.6 libidn2/2.2.0 libpsl/0.20.2 (+libidn2/2.2.0) libssh/0.9.4/openssl/zlib nghttp2/1.33.0 | curl 7.73.0 (amd64-portbld-freebsd11.2) libcurl/7.73.0 OpenSSL/1.0.2o zlib/1.2.11 nghttp2/1.41.0 |
openssl | 1.0.2k-fips 26 Jan 2017 | 1.1.1g FIPS 21 Apr 2020 | 1.0.2o-freebsd 27 Mar 2018 |
git | 1.8.3.1 | 2.27.0 | 2.29.2 |
node.js / npm ※8 | 6.17.1 / 3.10.10 | – ※8 | – |
composer | 1.10.20 | – ※9 | – |
SMTPS | 契約サーバ名 | 独自ドメインも可能 マニュアルでは契約サーバ名で説明 |
契約サーバ名 |
spms / virus scanner / auth | SpamAssassin 3.4.0 (2014-02-07) clamassassin 1.2.4 with clamdscan / ClamAV 0.103.1 |
Easy Spam Fighter + SpamAssassin + ClamAV 非公式だがDKIM対応※10 |
SpamAssassin 3.4.3 (2019-12-06) F-Secure |
gcc | gcc (GCC) 4.8.5 20150623 (Red Hat 4.8.5-44) | gcc (GCC) 8.4.1 20200928 (Red Hat 8.4.1-1) | gcc (FreeBSD Ports Collection) 7.5.0 |
生ログ (前日分) |
access log | access log error log |
access log error log |
生ログ (リアルタイム) ※11 |
access log | access log error log SMTP log (IN/OUT) |
error log |
リモートアドレス | IPv4 | IPv4 or IPv6 ※12 | IPv4 |
<<注釈>>
- V2プラン新規・既存ドメインひとつ永久無料となるため、.org 更新料1,628円とすると、実質4,710円となりコスパ最強なのではないか
- さくらのCPUについて、カタログスペックは10cores 20threadsとなっているが、sysctlコマンドや/var/run/dmesg.bootでは8 cpuと認識されている模様。謎だ
- メモリはCORESERVERはDBが同居、さくらはDBは別サーバなことは注意。
CORE-Xでは6GBが各ユーザに割当てられているためPHPの設定をいじって割当量を増やしてキャッシュ効果を高めることが可能っぽい - LiteSpeed PHP を実測した感じでは子プロセス10まで、Max Idle Timeout10 (sec), initTIme 60 (sec)で運用されている模様
- CORE-AではデフォルトPATHだとcgi版が実行されるため、Laravelのために /usr/local/bin/php74cli を php 名で呼び出せるように ~/bin/php あたりにリンクすると良い
- PHP ImageMagick ModuleについてCORE-Aでは調査していない
- DBサーバについて、さくらはログインサーバとは別にDBサーバが割当てられる。性能面では不利
- Node.js はLaravelのcss/JavaScriptのコンパイルで使用。CORE-Aは古い、CORE-Xは未インストールなので自力でインストールした。さくらは面倒そうだったので、手元でコンパイルしてサーバへアップ
- composer は同上で追加インストール
- CORE-X で一切説明がないがコンパネにDKIM (Domainkeys Identified Mail)を有効にするボタンがある。メール送信時にメールサーバで電子署名をつけることができる。ただしそのままでは正常に機能せずDNSに署名の公開鍵設定が必要。詳細はこちら「コアサーバーV2でDKIMを有効にしてDMARC、ADSPも設定してみた」
- ログのリアルタイム参照は各サーバともコンパネで操作する。ターミナルで tail -f などはできない
- CORE-X では接続元の環境によってはリモート情報がIPv6となる。スクリプト等でなんらかの互換性問題がでるかもしれない。詳細はこちら「CORESERVER(コアサーバー) V2はIPv6対応だけど注意が必要」
$_SERVER[‘REMOTE_ADDR’] や $SSH_CLIENT 、Awstats も IPv4,IPv6 混在
安定性については確認することができないため、過去のサーバ障害について色々情報収集して確認もしてみたが、結局、過去は過去と割り切ることにした。
コスト重視なので割り切る部分はあると思ってるけど、さくらは17年間使ってきて、問い合わせるようなことが発生しなかったし、遭遇しなかったことは付け加えておこう。これはすごいこと。
なにかの役に立てば幸い。
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