QNAPに非公式な格安 PCIe 拡張ボードをさしてSSDを内蔵したので、VS3上のWindowsで性能測定してみた結果、VirtIOインターフェイスのWriteback Cacheで爆速体験ができたぞというお話。
環境
ハードウェア
- QNAP TS-253D (QTS 5.0.1 / Virtualization Station 3.6.39)
メモリは非公式16GBに増設 - SSD / ADATA XPG SX8100 512GB (SX8100NP) x 1
PCIe3.0x4 NVMe SSDで、SEQ Read 3,500MB/sec のカタログスペックだが、QNAPでは PCIe2.0x4 で動作することになる。
(ストレージ&スナップショットでの性能テストでは1.61GB/sec) - HDD / Seagate IronWolf 6TB (ST6000VN001) x 2
SATA3 RAID1構成
(ストレージ&スナップショットでの性能テストでは171.46MB/sec) - PCIe拡張カード / ノーブランドのPCIe3.0x4
拡張カードのSSDをストーレジとして認識させるのは前の記事「QNAP TS-253DでサードパーティーPCIe NVMe M.2 SSDをストレージとして使用してみた」を参照
ソフトウェア
- Windows 10 Pro (22H2)
CPU 2コア、メモリ8GBを割り当て - CrystalDiskMark 8.0.4
OS本体、起動ディスクイメージはSSDに作成し、性能測定用のディスクイメージをSSD、HDDそれぞれのデバイス上に作成してマウントしている。ドライバーはVirtIOで、キャッシュは無しとWritebackで測定した。
測定結果
結果サマリー
VirtIOのキャッシュなし状態でSSDとHDDを比較するとシーケンシャルリードで10倍差、ランダムリードで27倍差でした。Writebackキャッシュにすると差は縮まりましたがそれでも圧倒的な差。これだけみるとHDDでもWritebackキャッシュにするとそこそこいけるように見えるわけだが、アプリ起動やらなんやらの初回処理はキャッシュが効かないわけで、キャッシュなし比較が妥当かと。
CrystalDiskMark
キャッシュなしのHDDとSSDの結果
キャッシュあり(Writeback)のHDDとSSDの結果
(おまけ)キャッシュなしのSATAでのSSDとHDDの結果
デバイスへのインターフェイスをVirtIOではなくSATAに変更した場合の結果、HDDではあまり差がないが、SSDではそれなりの差がついてVirtIOのほうが速い。
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